AudioGrocery
ブログを書く動機って、どれだけ興味を引きつけられたか具合によるようです。
今回もヨシホリカワ氏の記事のように、知って、調べて、思い立って記事になりました。
1年以上書いていませんでしたが、今回の発見は素敵なきっかけになりました。
今回の記事は、Logic Xユーザー限定のScripterによるTipsになります。
是非お時間あるかたご覧になってください。
Logic Xが発売になった当初からMIDIエフェクトのスクリプトの存在は知っていましたが、
イマイチ使い方がわかりませんでした。
今回このスクリプターに対するサードパーティー「AG Articulation Editor」を使って、
音源のキースイッチを簡単に設定しています。
59ユーロ(7000円くらい)だったので、導入してみようと思いました。
全て英語だったので簡単に流れや使い方を説明してみようと思います。
私的にはとても興奮するチップスでした。
何ができる?
このAudioGroceryのスクリプトを使用すると、今ままで各奏法のパッチのトラックを作っていたのが、
ひとつのトラックにまとめられ、キースイッチにて奏法を変えられます。
しかも、プログラムチェンジになるので、キースイッチのMIDIノートが入りません。(データのエクスポートが楽!)
(下の動画も参考になります!)
この記事ではEastwestのPlayを使ったひとつの例ですが、
NI Session StringsやEXS24、Vienna Instruments,LASSStrings,などなど
テンプレートも多くすぐに実践できます。興味を持った方はWebサイトの方で確認してくださいね。
もう一歩深く使いたいLogicユーザーの方は是非チェックしてみてください。
今回は、「モノティンバル モード」というスクリプトを、
EastWestの1st Stringsのテンプレートパッチで使います。
このテンプレートにはパッチが11個ありまして、
マスターキーボードのC0-C1くらいにキースイッチを割り当てる作業をします。
他、「マルチティンバー モード」「EXS24 モード」「ノートイベント モード」があります。
それぞれの使い方は、ビデオに収められているのでご確認ください。
Step1 インストール
そんな便利なスクリプトを書いて販売しているのが、「AudioGrocery」という会社です。
今回購入したのは、「Logic X toolkit pro」というソフトです。
paypalで購入をします。2016/9/26では59ユーロで7000円くらいでした。
結果使ってみて買う価値は私には十二分にありました。
paypalで支払った後は、2日営業日以内に連絡するとのことでしたが4時間くらいしたら、
「audiogrocery」からダウンロードリンク、アクセスキーなど記載したメールが送ってこられます。
ここでとても重要なのですが、このアプリを使いたいMacにインストールするということでした。
MacProとMacBookPro両方持っている場合は、作業するメインの方にインストールします。
二つ目のMacには追加のライセンスが必要です!
メールに従ってダウンロードして、Installersから二つのpkgをインストールしたら次のステップです。
Step2 テンプレートを開く
テンプレートフォルダを選びます。
テンプレートの中には4つほどテンプレートがありますが、
「1.Artic Remote Control(Scripter).logix」を選びましょう。
Step3 準備
インストールした「AG Articulation Editor」を開きます。
左上のLoadからプリセットフォルダにある「EW Hollywood Template PRO>1.HW Strings Template PRO – 1st VILOINS(KS.CH1).arm」を開きます。
(直接プリセットフォルダからファイルを開いても大丈夫です。)
プリセットの場所は:
ag_toolkit_pro_v4>Presets>Articulation MAPS Presets>1.Facroty TBA Presets>EW Hollywood Template PRO>1.HW Strings Template PRO – 1st VILOINS(KS.CH1).arm
開いたら右下にある「Copy to Clipboard」をクリックします。
コピーをしたら、Logicに戻ってインストゥルメントトラックを制作し
Play音源を1つ立ち上げます。(今回はマルチティンバーではなくステレオで)
プリセットフォルダの中にEW1 St strignsプリセットが入っていますので、Play画面からLoadしてみましょう。
場所はこちらです。
ag_toolkit_pro_v4>Presets>Instrument MULTI Preseets>East West>EW HW>01.Violins-Templ PRO.ewi
これで準備ができました。 スクリプターを起動します。
Step4 スクリプターを起動する
指定したインストゥルメントトラックのMIDI FXボタンをクリックして「Scripter」を選びます。
するとポップアップがでます。デフォルトから、「AG Articulation Switcher 4.0」を選びます。
すると新規のスクリプトがでてきたので
コメントに当たる 「:::: ARTICULATION MAPS :::::」と書かれているところの下に、
先ほどコピーしたものをペーストします。
コピペをしたら、すぐ側にある左上のボタン「Run Script」を押して実行します。
すると下のような画面が出てきます。
次にテンプレートを開いたらカラフルなウィンドウ(ARCウィンドウ)が出てきたと思います。
そこが今、「OFF」になっていますが、クリックして「KeySwitch」を選びます。
これでマスターキーボードのC1からG1まで各パッチがアサインされています。
デフォルトですと、C1からG1になっていたのでC0-E2に変更してみます。
Step5 オートメーションを開く
インストゥルメントトラックからオートメーション画面を開きます。
※基本の設定のままであれば、「A」キーを押せばかわります。
そして、黄色で描いてあるボリュームを選択して、「Scripter> Violins Longs KS」を選びます。
ARCウィンドウにある赤と青のボックスがキースイッチのレンジになります。
今回のHW Stringsのプリセットのパッチは11個あったので、C1から始めるとG1までなので足りません。
ここの数値を変えて自由にレンジ設定することができます。
その後、「Read」から「Latch」に変えて再生しながら、プレイをし、キースイッチで奏法を変えていきます。
するとこのように記憶されています。
とても便利ですよね。
Vienna Emsembleも併用してやるなら負荷もあまり気にならなくなるし、バッファも深くしなくてもいいので
さくさく作業が進みますね。
最初は大変ですが、テンプレートを最初に作って、持っている音源の幅広い奏法を思う存分に駆使して、
作業するひとつのきっかけになるのではないでしょうか。
まとめ
ここでは簡単な説明だけにしていますが、他の機能もかなり有能なので是非試してみてください。
解説動画もありますので合わせて理解を深めていただければ幸いです。
個人的には、
各セクションフォルダとの中に、各パート別に分けてある基本のテンプレートを作っておけば、
トラック数を最少で済ませ、かつ視認性もよくなる気がします。
そのほか、色々な設定ができます。
Webサイトやインストールフォルダにもビデオもあるので一度チェックしてみてください。
マルチティンバーの設定はこちらの動画をご覧ください。
備考
うまくいかない時もあると思いますが、一息おいてチャレンジしてみてください。
最後に・・・
設定の時、何度かつまづいた事があったで経験則として書きます。
途中キースイッチが全然反応しないなーって時があって悩んでいたのですが、
以下の対処をすればスムーズに反応しました。
キースイッチが機能していない時。
・一度再起動
・ARCウィンドウのExternal Controlは「Keyswitch」になっているか。
・キースイッチレンジは正しいか。
・Scripterを起動してもう一度Runscriptを押して、動作を確認すると反応します。
– PR KAMO3.0 Project –
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